【2017.5.6】一から。

2/3
12人が本棚に入れています
本棚に追加
/238ページ
 小説『Nosce Te Ipsum ~天啓のアクアマリン~』を執筆するため、エブの世界に飛び込んだのが24歳の時でした。それまで物語などほとんど書いた事がなく、執筆開始から約1年経った頃に参加したレビューイベントでは惨敗。人に読ませられる文章を全く書けていなかったことを思い知りました。  それからというもの、上手なクリエイターさんの文章を読んで研究したり、同じサークルのクリエイターさんと切磋琢磨したりし、執筆が徐々に楽しくなってきました。  修正を挟みながらも、順調な時は2日に1ページのペースで更新。素晴らしい絵師様にも恵まれ、素晴らしいキャライラストを描いて頂くなど、執筆活動が楽しくて仕方がありませんでした。  しかし、2015年。900ページを超えて完結に向かわせたい頃合いになった『N.T.I』はとうとう行き詰まりました。この時私は29歳。人生も崖っぷち、執筆も崖っぷち。私生活で外国人の男に騙され、人間不信に陥りました。  2016年には職場で昇格と人員の大入れ替えがあり、職務経験が1年だけ長い私に負担が集中。更に落ち着き始めたかと思った矢先に同じ係の人が手術で離脱し、私は二人分の仕事を負わされました。やってもやっても仕事が終わらない。文字通り家畜のように働かされ、生活はメチャクチャにされました。  2017年1月、難病にかかっていた愛犬が急逝。この時期は仕事の方も一年で最も忙しい時期で、苦情も多くて、朝職場に行くだけで動悸がした事も。またしてもどん底。何度本気で仕事を辞めようかと思ったか分かりません。  とりあえず繁忙期が去り、4月になって職場の係の人数が元通りになった事で、少しずつ自分のために使える時間が出来てきました。
/238ページ

最初のコメントを投稿しよう!