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いつもは、こんな時に限って口下手になる僕にしては、
素直に、上手く気持ちを言葉にできたと思う。
そして恐らく、それが伝わったのだろう。
目の前の彼も、微笑んで頷いてくれる。
だが次の瞬間、その微笑みがニヤリとした笑いに変わった。
「それに冠汰さんは、今、幸せの絶頂にいますもんね」
えっ……。
そして、今度は反対に戸惑う僕に、更にニヤリと笑いを広げる。
「今朝だって、二人で仲良く朝食を作ってくれてたじゃないですか」
「み、見てたんですか?」
僕は、思わずギョッと聞き返した。
だが、それに益々嬉しそうに彼が頷く。
「あの、どこから……?」
おずおずと尋ねた僕に、彼は満足そうな顔でカップを口元に運びながら
のんびりと言う。
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