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「帰ったら、この三日分いっぱいしよう?
でも今は、あんなステキな新婚旅行をくださったお義父さまたちに、
私、心からのおもてなしをお返ししたい。
だから、冠くんも一緒に手伝ってくれない?」
――うん。
しかし、コクンと頷いた彼が、やっぱり上目遣いに戻ってくる。
「でも、短くていいからキスしていい?」
だがやっぱり、ここには私たち二人きりではない。
だから、今度も私は躊躇った。
しかし、結局、
「うん」
頷いてしまった私をそっと抱き寄せた彼に、優しく唇を塞がれる。
「ナッちゃん、好き」
にわかに唇が離れると同時に、いつも通りに囁かれる。
「うん。私も、冠くん好き」
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