第7章 ブラザーフット(つづき)

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「ナッちゃん、好き」 それに、ちょっとだけ驚いた彼女は、いつもの様に「フフッ」と小さく笑う。 「うん。私も、冠くんが好き」 「ナッちゃん、すごく好き」 「うん。私も冠くんが、すごく好き」 「ナッちゃん……」 「ん?」 そして僕は、少しだけ彼女をじっと見つめた。 それから、 「ナッちゃん」 「ん?」 「帰ったら、いっぱいギュッてして、いっぱいキスして、 いっぱい触って、いっぱい舐めたい」 フフッ……。 そんな僕の言葉に、やっぱり細く笑った彼女は小さく頷き返してくれた。
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