第7章 ブラザーフット(つづき)

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「えっ?」 しかし、思わず振り返った僕に「なのに、二つもするなんて」と 苦笑を広げる彼の言葉の意味も、僕にはちょっと理解できない。 そして、にわかにキョトンとする僕に、彼は種明かしをしてくれた。 「僕たちをね、二人にしようとしたんですよ」 えっ……。 だが僕は、彼が下手だといった清乃さんの策に全く気付いていなかった。 それどころか、どうしてそんな事を彼女が計画したのか、 その意図も、さっぱり分からない。 しかし、 「でもまぁ、せっかくだから、ちょっと座りませんか」 ジョージさんは、全部を見透かしているようにのんびりと誘ってくる。 それに、さすがに僕も少し我を取り戻した。 「あっ、だったら紅茶でも飲みませんか? あぁ、コーヒーもありますけど」
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