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「今はこんなに育っちゃって。俺、待ちきれないよ」
そういえば、友だち同士で海に行ったとラインに書いたら、水着姿をアップしてとか気持ち悪いことを書かれたので怖くなったのでラインをやめたのだ。
金髪鼻ピアスが唇によだれを垂らす様子が、ただただ醜かった。
圭子さんが言った。
「みんなでマワすよー」
「~~っ」
「本当は顔に傷をつけたかったんだけど、みんながだめって」
「萎えるだろ、普通」
「そうそう。体に傷をつけるくらいならいいけど。行為のあとでいいよ」
さわやかに言うのは陽平さんだった。
『行為』のあと、自分の皮膚がぐちゃぐちゃになるのが確定していて……絶望がさあさあと流れていくのを感じた。
「比嘉の娘にはあらゆる絶望を与えてやる」
声がざわりと耳に響いた。
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