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ぎゃはは、と笑う男たち。何が面白いのかわからない。
ぶちぶちとナイフで制服のブレザーのボタンを引きちぎった。
セーターもシャツもちぎられ、白い肌があらわになった。
ブラジャーが見えて白いおなかが見えると、男たちの興奮は絶頂に達した。
助けて、お母さん、田辺、斎藤、広道。
けれども、どの声も相手に響くことはなかった。心の中が真っ黒に塗りつぶされるのを感じた。
「はい、挿れるよー」
(助けて。助けて。誰か助けて――)
蹴太は私にかがみこむと、スカートをめくりあげ、ぱんつを下ろした。涙を流したが、誰も同情してくれなかった。
じ……と男のジーンズのジッパーを下げる音があたりに響いた。
(END)
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