5 ダメだ、こりゃテンプレ

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てゆうか、普通にクラスメイトの可能性があるのに普通に俺の素性に迫る発言をした時点でおかしくないか?って思ったが、そこはどうでも良い。 アザゼル師匠に、記憶を上書きする魔法を教わってるから問題ないわけですよ。 「お、お前学園のがry」 「『リライトライ』」 これ以上会話や話を聞くのも億劫になったので、当初の予定にあった勇者への接触は一応達成したので用はない。 素早く勇者の背中に回り込み、ほんの一瞬だけ彼の頭に触れて魔法を唱える。 この魔法は「思い描いていた理想と、事実現実をすり替え、更に脚色を加える」魔法。主に使われる対象は、死期の迫った長老クラスのジジババや病弱な人間の最期の一瞬に、理想と現実をすり替えて美化し、死後の世界への誘いと恐怖、病気による痛みなどを一瞬緩和させることが可能な禁忌魔法。 禁忌魔法と言いつつ、この魔法を知っている人間がそもそもいないので禁忌魔法であること自体知られていない。 故に 「バレなきゃセーフ」 リライトライを発動後、勇者に催眠魔法もかけておいた。これで勇者は 「俺の格好をした悪魔と、悪魔が使役したドラゴンを聖なる魔法で退けた。しかし極度の疲労により意識を手放した」という理想と、俺に不意打ちを食らったという現実をすり替えられている。 今度からこの魔法は「ビバご都合主義」と名前を変えよう、そうしよう。 「カズマー!終わった?」 バルンバルンバルンとたわわなバストを弾ませ、ミカサさんが俺の元に駆け寄ってくる。やべぇ眼福っすわ。 『人間よ。貴様は人間でありながらエルフなどの種族に対しても劣情を抱けるのか。 変わった奴だ。 だが私は貴様が気に入った。使い魔にでもなってやりたいのだが、あいにく四君子は使い魔契約ができない制約があってな』 「へぇ」 ため息を吐くように相槌を打つ。何気にミカサさんへの返事と、ドラゴンへの相槌と重なる結果となった奇跡が起きたのを2人もとい1人と一匹は知らない。 『何かあれば念を飛ばせ。すぐに駆けつける。』 「(あぁわかった。達者でな)」 「カズマー、帰りましょ?」 「おう。それより白虎もとい寮長は?」 「あぁ、なんか帰ったみたいよ?ほら、寮長だし。」 「そうか、なら仕方ないな」
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