4.89くんは理解できない

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「じゃあ、土曜日来る?」 「だよねー…って、え?!」 関係ないとか、よく分かんないけど拒否か断りの、まぁ、マイナスな方の返事が来ると思ってた。 何となく、壁があるのを感じてたから。 烏間と小鳥はそんなもんじゃん?って気にしてなかったけど。 …それが!土曜日来るって、遊んでくれるのかな? 居内くんの顔を伺う。返事待ちの居内くんは、いつものように微笑んでるから本心が分からない。 「い、い、良いの?!ってか、どこに?!」 驚いてどもってしまった。 「い、い、良いけど、野久くんは暇なだけだと思うよ?」 どもりを真似して返される。 …あれ?これ、からかわれてる? 「あ、でも、口外しない事と口出ししない事は守って欲しい」 こ、口外と口出し?何それ? 「な、何かヤバいことでもしてるの…?オレ、後からやられちゃったりしない…?」 本気で怖々言ったんだけど。 「あはははは!!」 急に爆笑された。後頭部のピョコンも激しく揺れてる。 珍しいな、居内くんの爆笑。 …いや、初めて見たかも。 でも、何で笑われてんのオレ? 「…はぁ~、やっぱり野久くんって面白い…とにかくバカ素直だよね」 「…何かよく分かんないけど、貶されてるのはオレでも分かる…」 ムスッとして答えた。
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