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「じゃあ、土曜日来る?」
「だよねー…って、え?!」
関係ないとか、よく分かんないけど拒否か断りの、まぁ、マイナスな方の返事が来ると思ってた。
何となく、壁があるのを感じてたから。
烏間と小鳥はそんなもんじゃん?って気にしてなかったけど。
…それが!土曜日来るって、遊んでくれるのかな?
居内くんの顔を伺う。返事待ちの居内くんは、いつものように微笑んでるから本心が分からない。
「い、い、良いの?!ってか、どこに?!」
驚いてどもってしまった。
「い、い、良いけど、野久くんは暇なだけだと思うよ?」
どもりを真似して返される。
…あれ?これ、からかわれてる?
「あ、でも、口外しない事と口出ししない事は守って欲しい」
こ、口外と口出し?何それ?
「な、何かヤバいことでもしてるの…?オレ、後からやられちゃったりしない…?」
本気で怖々言ったんだけど。
「あはははは!!」
急に爆笑された。後頭部のピョコンも激しく揺れてる。
珍しいな、居内くんの爆笑。
…いや、初めて見たかも。
でも、何で笑われてんのオレ?
「…はぁ~、やっぱり野久くんって面白い…とにかくバカ素直だよね」
「…何かよく分かんないけど、貶されてるのはオレでも分かる…」
ムスッとして答えた。
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