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本当にこれでよかったのか、と悩んだ末、兄を頼った。
兄は時間を超えた状況の映像化と、心の声を聞く二つの力を持っている。
兄が映し出したのは、私が告白したときの映像。
兄の力で、彼の心の声が全て聞こえてきた。
『この女の子とは付き合えない。だって、地味な僕には釣り合わない位可愛いし、僕じゃなくてもすぐに彼氏ができるさ』
泣いた。これでもかという位後悔した。
せめてもの償いに、友達に言ったことを全部修正した。
「嘘つき。」
「最低!」
色んなことを言われた。これが彼の味わった苦しみかと思うと、力も使えなかった。
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