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すると、サルは、一生懸命カキをもいで、腰に提げたかごに入れていました。それを見て、アイは、
「サルは、まじめに働いていますね!そんな悪いやつには、見えないのですけど…。」
と言いました。
「とんでもない!昨日、私共が、あんなにいっぱいカキがなっているから、『一つだけでいいからくれませんか?』とサルにお願いしました。すると、あのサルは、
『お前には、これをくれてやる!』
と言って、私共に緑の固いカキをぶつけました。ほれ、これが その時の!」
と言って、アイに頭の毛をかき分け、大きなたんこぶを見せました。
「これは、ひどい!」
「私共が、ひっくり返って痛がっていると、やつは、木から降りて来ました。そして、私共のお腹の上で跳びはね、キーキーと声をあげ、喜んでいました!」
「悪いやつだ!」
「そうでしょう!これから、ウサギさんにカキをもらいに行ってもらいます。そして、緑のカキをぶつけられたら倒れて、痛がって下さい。それを見てサルが木から降りてきたところを捕まえるのでよ!」
「わかりました。やってみます。」
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