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「亮太、そこ私の席。退けて」
席替えをしてからというもの、私の席に当たり前に座る私の幼馴染み。
私の席の後ろに彼の親友がいて、それで休み時間の度に来る。
「あ、悪い」
そう言いながら立ち上がるわけでもなく僅かにお尻を動かすだけ。
……?
「何?それ」
「いや、だから、半分こ」
「は?」
学校の小さなイスに更に半分ことか、有り得ない。
「何?照れてんの?」
「べっ別にそんなんじゃないわよ。座れば良いんでしょ」
そうは言ったが、実際に座ってみると密着度が予想以上に半端ない。
亮太はそれに微塵も気にすることなく、私の後ろに座る親友とのおしゃべりに夢中だ。
そりゃあ亮太は平気かもしれないだろうけど……私は気にする。
……ばか。
他の女の子にも、こんなこと……するの?
想像するだけで、言い表せない気持ちが心に広がっていった。
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