人格

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「お前はなにかしたのか?」 「学校に行っていただけだよ」 「なら何故あいつらだけ罰を受けない」 「成績がいいからさ。そういうやつは学校は守るんだよ。学校から良い高校に進学するやつだけ優遇されるのさ」 「このまま水道の水だけではお前は死ぬぞ?」 「それでもいいさ」 友達が暗闇に出来、毎日そんな会話を続ける。 母親は独り言を言うな!近所から変な目で見られんのはゴメンだと扉の前で喚き、たまに水を置いていく。 こんなに近くに友達がいるのになぜ気付かないんだろう? それからしばらくして頭がぼーっとしてきた時に、誰もいなかったのでテレビをつけ、残りの米にふりかけをかけて食べる。 胃が受け付けないのかすべて吐き出し、全ての原因はあいつらにある。その考えだけが自分を徐々に支配していった。
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