***カタチ造るモノ 3 ***

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っ!!……ビックリした……。 そのままスッ、と耳の上から髪の中に指を差し込まれて、微笑まれる。 「な……っ!」 「あとはさ、肌も凄く綺麗だよ?」 今度は釉に手の甲で頬を撫でられる。 「ちょ、急にどぅ…し…」 ヤバい、恥ずかしい。 色んな人がこっち見てるし……っ! 「……このね、小さい手も細長い指も、とーっても綺麗で可愛い……♪」 想には手を獲られ、想の指と絡められる。 「ゃ…な、何……っ?」 ホントに恥ずかしいから! 想の手つき、何か……何か……っ! 「ダーメ、恥ずかしいからって顔下げないで?」 追い討ちを掛ける様に、千尋の指に顎をクイ、と上げさせられた。 「亜朗さ、さっき席着く前に1人でなーんか、拗ねてただろ?」 ………! バレてるっ!? 「大丈夫♪俺らにとっては、亜朗だけが可愛くて綺麗で、魅力的だよ?」 「な………っ…!?」 すっごい色っぽい声で囁かれて、一気に顔が赤くなったのが自分でも分かる。 蕩ける様な表情で俺を見詰めて来る4人を見てられなくて、ギュッと目を閉じると、やっと4人の手が離れて行った。 …………っ……心臓、爆発するかと思った……。 「……すっげー牽制………おっかねぇ……」 「え?何?湊斗」 何か呟いた湊斗の言葉を聞き逃してしまい、聞き返したけど湊斗は何故か、あはは…と珍しく乾いた笑い。 珍しく4人いっぺんに甘々スイッチが入ったのは1年以上振りで。 ああいう雰囲気になるのって滅多いないから、どうしても慣れる事が出来なくて、悔しいけど狼狽えてしまう……。 ぅ~…………恥ずかしかった………。 「い、行こ?早く席空けてあげよ?」 気を取り直して、真っ先に席を立つ。 「食器下げるとこ、こっちにあったから」 一歩先に立って歩き出し、5人案内するように先に進む。 「亜朗、ちょっと待ってー」 「ん?あ、ごめん。スタスタ行き過ぎた?」 「いや、全然。ちょっと怖くて」 「……?怖い?」 「や、何でもない……」 「?……湊斗変なの」 「あはは…は……」 あれ?4人が直ぐに着いて来ない……。 4人は俺らの座っていた席の周りにいた生徒に、何故か微笑みながらグルリと視線を送っている。
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