*** 生徒会、接触 1 side三つ子&湊斗 ***

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*** 生徒会、接触 1 side三つ子&湊斗 ***

「んで?ダイチさんて誰?」 湊斗が廊下を歩きながら三つ子に聞く。 「亜朗と千尋って、この学校に知り合いいんの?先輩とか?てか、三つ子も知ってる人?」 止まらない湊斗。 「グイグイ来るね~湊斗っ!」 釉が笑う。 「気になるじゃん!入学2日目にLINEで呼び出しってさぁ」 「大地さんは、理事長」 「は?理事長っ!?」 当然、盛大に驚く湊斗。 「どういう繋がりな訳?」 「湊斗止まらないねぇ♪」 笑いながら葉が続ける。 「千尋のお父さんの弟。叔父さんだよ」 「あれ?でも、パンフに載ってたのって、確か……タカ……タカなんとかじゃなかった?」 「鷹取。大地さん、鷹取グループの長女と結婚して婿に入ったんだよ」 「あ!なるほど~理解した!」 賑やかに廊下を歩いていると、反対から来た3人の内部生が三つ子と湊斗に気付き、何やらコソコソ喋っている。 「なぁ!アンタ達、昨日6時頃寮の食堂にいたよな?」 突然話し掛けられる。 「あぁ、うん!いたけど?」 湊斗がフレンドリーに返すと、相手はやっぱり、といった感じでニヤリと笑った。 「あの時一緒にいた小さい子、何て名前?」 「「「あぁ?」」」 途端に三つ子の顔付きが変わら。 「あの子、めっちゃ可愛いよな♪」 「アンタらの誰かと付き合ってんの?」 三つ子の目付きが鋭くなった事に気付かず言葉を続ける。 「アンタら外部生だろ?」 「てことは、あの子も外部生なんでしょ?」 「オレらがこの学園の事、じーっくり教えてあげようかなーって♪」 「オマエ言い方やらしーって!」 ギャハハハ、と下品な笑いが起こった瞬間。 ダンッッ!━━━━━━━━━ 「…ぅるっせーんだよ」 釉が1人の胸ぐらを掴み、その体を壁に打ち付けた。 「ゲホッ…ってぇな、てめ……っ」 「聞こえなかった?うるせーっつったんだけど?」 被せる様に放った言葉に温度は全く感じられない。 その瞳も全く体温の感じられない、冷たく、冷えきった瞳。 ヒュッ…と喉がひきつった様な息が聞こえた。
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