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ちなみに俺らはJクラス。
330人がいる講堂内は、きちんと空調が効いているけど、真ん中辺りのFクラスやGクラスの人達は暑いんだろうなぁ……。
端っこの方で良かったー。
『それではまず、外部生徒会、内部生徒会のそれぞれ役員の紹介を致します』
進行係の先生の言葉で、数名の生徒が登壇する。
左右に４名ずつ、真ん中に少し間を空けて並んだ。
……！！
あ！！あの人っ！！
俺から見て右側のＡ～Ｆクラスの内部生寄りに並んでる生徒の中に、さっきの眼鏡美人さんがいる。
内部生徒会の役員だったんだ！？
っていうか、あの人もいるっ！
左側のＧ～Ｋクラスの外部生寄りに並ぶ中には、廊下でぶつかったあの先輩。
『外部生徒会長、３年野崎 旭(ﾉｻﾞｷ ｱｷﾗ)』
さっきの先輩が一歩前に出てお辞儀をする。
会長、だったんだ。
『外部生徒会副会長、３年沼佐 渉(ﾇﾏｻ ﾜﾀﾙ)』
『外部生徒会会計監査、３年陣内 悟(ｼﾞﾝﾅｲ ｻﾄﾙ)』
『外部生徒会書記、２年喜多 純介(ｷﾀ ｼﾞｭﾝｽｹ)』
次々と名前を呼ばれ、紹介が進む。
『内部生徒会長、３年天山 育哉(ｱﾏﾔﾏ ｲｸﾔ)』
あ、天山会長、俺と同じ位ちっちゃい。
『内部生徒会副会長、２年西園寺 親臣(ｻｲｵﾝｼﾞ ﾁｶｵﾐ)』
眼鏡美人は西園寺先輩っていうのか。
『内部生徒会会計監査、２年綿貫 朋(ﾜﾀﾇｷ ﾄﾓ)』
『内部生徒会書記、３年嵯峨 翔季(ｻｶﾞ ｼｮｳｷ)』
千尋も気付いてるかな？
こっそり後ろを振り返る。
それに気付いた三つ子が体を傾けて、ニコニコと俺を見て来る。
おぉ……そうだ、『桜岡』と『柊』の間には『堂森』がいるんだった……。
軽く手を振ってあげると、三つ子も嬉しそうに小さく手を振り返してくる。
よしっ！じゃ、どいてくれ！
ジェスチャーで、「ちょっと避けて」と手を振ったけど理解してないのか、わざとなのか……全く退かない……。
「ど、い、て」と口パクで伝えようとするも、三つ子は首を傾げてる。
そしてハッとした様に、「ス、キ」と口パクで伝えて来る。
違うしっ！
……駄目だ……諦めよ……。
千尋に合図を送るのを諦めて前を向くと、クククッと、後ろで佐々木が笑う。
………笑わないでよー……。
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