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*** 萌え袖チートのイケメン ***
「萌え袖言うなーーーーーっっ!!」
保健室で竹内先生に湿布を貼って貰い、田中先生と戻った教室での俺の第一声。
━━━━━
田中先生と保健室を出て、教室へ戻る道すがら。
「桜岡君、河野君が内部生だって全く気付かないで行動してたんですねぇ♪」
あはは、と楽しそうに笑う田中先生。
だって、あの時は無我夢中だったし?
あんな人数いる所でゲロっちゃおうものなら、後々の河野くんが大変な思いするのは目に見えてるし?
確かにあの時、列数えたよ?
数えたけど、それは河野くんを助けに行く為に数えて距離計っただけであって、それをわざわざクラスに当て嵌めてFクラスだ!だから内部生か!なんて気付ける訳無いし?
保健室で先輩2人に質問をぶつけた後、田中先生と竹内先生に爆笑された俺。
ちなみに先輩2人も釣られて笑ってたけど。
「まぁでも、凄いです♪あんな直ぐに行動に移せるなんて。担任として鼻が高い!」
拗ねない拗ねない♪と田中先生に背中をポン、とされる。
そこでJクラスの前に到着。
教室に入った俺を出迎えたのは、クラスメイトの笑顔と大歓声だった。
凄かった!とか。
かっこ良かったぞ!とか。
ジャンプ力、神!とか。
運動神経、鬼!とか。
チートかよ!とか。
猿みたいだった!とか。
……まぁ、いいよ。猿発言。
カーディガンでけぇ!とか。
可愛いぞ!とか。
……方向性、おかしくない?
彼氏のか!とか。
……絶対面白がってるでしょっっ!?
萌え袖最高!とか。
………………。
「萌え袖言うなーーーーーっっ!!」
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