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やがて俺は三つ子の手によって、上に着ていた物を全部脱がされてしまった。
「……あーちゃん、肘ぶつけたの?」
「ぅん、ごめん……」
湿布の貼ってある所を釉が優しく撫でてくれる。
「……あとは?どこか痛くない……?」
「大丈夫だよ……?」
泣きながら想に聞かれて、心が苦しくなる。
「あーちゃん……お願い、無茶しないで……?」
「……ごめんね……ホント……」
葉が悲痛な顔で俺を抱き締めて来る。
「……あーちゃんが居なくなったら……」
「……俺ら、死んじゃうんだからね……?」
「怖い……っ、あーちゃん……怖いよ……っ!」
ポロポロどころか、ボロボロと涙を流して泣く三つ子。
その様子に、俺も涙が止まらなくなる。
俺がいなくなっちゃうかも、って恐怖と不安で、こんな事おかしいって分かってても……。
その恐怖と不安を三つ子に植え付けたのは、俺で……。
あぁ……ホントに…………。
どうしたら、この三つ子を。
救ってあげられるかな………?
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