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「分かった。」
と、藤唐監督は、言い、CDを俺に返却し、映画の台本を渡した。
「ありがとうございます。」
「OKだな。一応………あとの残りのキャストを探しておく。」
「そういえば、監督。なんで私達を選んだんですか?」
「それは、な。お前達を選んだのは、芸能人図鑑を見て無作為に選んだ。今作もこうやるつもり。2~3日以内に決めるから。気にするなよ?」
「あっ。はい。大丈夫です。撮影って………。」
「10月10日~10月30日だな。」
「分かりました。」
と、俺は、言った。
それから数分後オフィスを出て事務所に向かった。棚原さんと紘菜さんの車に別れて乗って移動した。
-事務所にて-
「お疲れ~。今から雑誌取材だよ~!さぁ。会議室に行って!」
と、紘菜さんは、俺達に言い、取材の仕事を受けさせた。
2時間後、海斗達と交換に葵達が来て、家族雑誌の取材が始まり、その後家庭菜園雑誌とアニメ雑誌の取材を済ませ、カメラマンや記者さんが帰って行った。俺は、見送った後、七海を抱っこして器用にパソコンをいじっているとスマホの1つが鳴った。
それは、義父さんからの電話だった。
「陸斗君。妻の翠をつれ、来週…七海ちゃん達、見に行くよ。」
「何曜日に来ます?」
「水曜日ぐらい。」
「分かりました。」
と、俺は、言った。
「んじゃ。」
「あっ。はい。では。」
と、俺は、言い、電話を切った。
「お父さんは、何て?」
「義母さんと一緒に来週水曜日に会いに来るんだって。」
と、俺は、言った。
「陸斗~。」
「秋斗。どした!?」
と、俺は、言いながら、新曲作成でヘトヘトになって抱きついてきた、これまた幼馴染の空城秋斗(ソラキアキト)を器用に避けた。
「いてぇな!おい。」
と、秋斗は、おでこを押さえながら言った。
「七海達が泣くだろうが!」
と、俺は、言い、チョップをお見舞いした。
「なんで!?」
「あそこ見ろよ。」
と、俺は、うきゃうきゃ言って笑っている七海を指さしながら言った。
「可愛いなぁ~~♪」
「ねぇ…。りっくん。」
「どうかした?葵。」
「空城君って…なんで、ヘトヘトになってんの?」
「あぁ…。こいつを含めたら陸 海 空 がどうなるかは、わかる?」
「確か…ogresだっけ?」
「うん。正解。そのogresの作詞作曲は、こいつに任せてるの。」
「りっくんは、作らないの?」
「俺を殺す気?時々作るけど……。」
「あっ。ゴメン…。」
と、葵は、言った。
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