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「いや、怒っちゃいないんだけど?葵。いつか、コラボする?で、秋斗。CDは?」
「おっ。忘れてた。はい。」
と、秋斗は、言い、俺の元へ戻り、CDを渡した。
「つか、なんでお前、いつの間に葉月を抱っこしていやがんだ。」
「んまぁ~…抱っこして欲しそうな目してたから。」
「葉月は、お前よりもパパの抱っこが良いの!」
と、俺は、言い、葉月を返せという目で秋斗を見た。
「むぅ~…。」
と、秋斗は、言い、俺に葉月を返すと葉月は、うきゃうきゃと笑い始めた。
「ほらぁ~♪」
と、俺は、俺は、器用に葉月を抱っこしつつ秋斗に勝ち誇った笑みをしながら言った。
「ゴメンね。空城君。りっくんがこれで…。」
「いや…ゴメン。こっちこそ。」
と、秋斗は、葵の陳謝を聞き、自分も謝った。
「で。曲名とかは?いつ本録する?」
と、俺は、葉月をベビーカーにゆっくり乗せながら言った。
本録とは、俺や海斗の演奏するギター音源と空斗のベース音源の収録、陸 海 空 による歌唱音源を収録することである。んまっ、本録って言うのは俺だけだと思うけど。
「曲名は、『大安吉日』。ウェディングソング。」
と、秋斗は、言った。
「まじでか!!」
「どした!?」
と、秋斗は、言った。
「ウェディングソング率多いわ!」
「そうなんだ。」
と、秋斗は、言った。
「私も歌うの?」
と、葵は、言った。
「うん。つか、ogresでは歌ってるじゃん!」
「だった。」
「秋斗~。歌詞の紙無いの?」
「あるよ~!ほいっ。これ。」
と、秋斗は、言い、歌詞のかかれた紙を俺に渡した。
「あんがと。フムフム。」
と、俺は、言い、歌詞の紙を見て、葵にプロポーズをした時を思い出し、葵を葉月を抱っこしながら見た。
「どうかしたの?りっくん。」
「葵。俺と結婚してくれてありがとう。」
「えっ!?急にどうしたの!?ホントに!?」
「この歌詞の紙読んでみて。」
と、俺は、言い、葉月を器用に抱っこしながら歌詞の紙を葵に渡した。
「あっ。懐かしい!」
「懐かしい?何十年もなってないよ?」
と、俺は、言った。
「でもさ~♪この言葉、実際言われたもん!「俺と、幸せになってください!!」って。」
「その言葉、言ってない。俺が言ったのは、「俺が、葵…いや3人を幸せにするから結婚してください。」だよね?そのブルーダイヤモンドの指輪を見せながらだけど。」
「うん…。ちゃんと覚えてるんだぁ~…。嬉しい。」
「忘れるわけないじゃん。」
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