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「よかったぁ~…。」
「世界で初めて思えたんだ。世界で1番大好きで愛しくてこの世とは思えない位…葵だけをひたすらに愛しています。」
「りっくん…。ウチも…。」
と、葵は、涙を零しながら言った。
「陸斗君。この台本貰って。」
「どうしたんすか?紘奈さん。」
と、俺は、言い、うきゃうきゃ言って笑っている葉月をベビーカーにゆっくり置き、紘奈さんの所へ行った。
「何すか?これ。」
「台本。」
「んまぁ…。それは知っているんですけど。なになに『逆境を乗り越えた男たち』って言う番組かぁ…。」
「インタビュー取材が明日あるから。宜しく~♪」
「あっ。はい。」
と、俺は、言い、台本を見た。
「リクチャ。ただいまぁ~。」
「お疲れ~悠。」
と、俺は、言った。
「お疲れ~!悠ぴょん。」
「ありがとー葵。」
今、葵にありがとうと言ったのは、今井悠。俺達新時代プロダクションズのロケ番組班のアーティストである。俺や葵、海斗、空斗は、スタジオ班と言ってよく番組の収録は、スタジオでやる班のアーティストである。ごく稀にロケ番組に出演するんだけど、秋斗は悠と一緒のロケ番組班。ごく稀にスタジオで収録が一緒になる時がある程ロケ番組の若き帝王と呼ばれる位ロケ番組に出演している。
「秋斗~。『秋斗のぶらりぶらぶら旅』の収録は、無いの?」
「今日は、無いよ。あれは、土曜日に収録だよ。多い日では、昼1時に収録だから1日で4本撮りだったりするよ?」
「そうなん?はじめて知ったわ~。今週は、どこをぶらりぶらぶらするん?」
「埼玉県かな。」
と、秋斗は、言った。
「埼玉県って東京都の上の?」
「葵。それ日本地図での話でしょ??」
「だね。」
「あれ見てるの?」
「うん。見てるよ。」
「ありがとう。」
と、秋斗は、言った。
「あぁ。うん。頑張ってね。」
と、葵は、言うと秋斗は、おぅと右手でグーのポーズしながら言った。
「で。秋斗。」
と、俺は、言った。
「どうした?」
「秋斗、お前さ?そこの棚からさ?」
「なんだよ?」
「台本取ってくれね?」
「お前、持ってんだろ?それ。」
「これじゃなくて。その『菊岡陸斗物語(仮)』の台本だよ!」
「マジで?」
「おぅ。」
と、俺は、言った。
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