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「そうなんですか?」
「おぉ…。それで…陸斗君、儂に何ぞ報告することがあるんやないか?葵からはメールで聞いとるのやけど?怒れへんから言うてみ?」
「えぇっ!?あっ…ちょ…。」
と、俺が狼狽えていると、敏腕プロデューサーの御義父さんは、微笑んだ。
「葵…。赤ちゃんまた妊娠しとるんやろ?」
「あっ…。はい…。」
「七海ちゃん達は起きとるんか?」
「一応…起きてると思いますけど…葉月は起きてたんで…。」
「ゴメンゴメン…。本題に戻ろう。ゲスト出演は承諾してくれるかね?」
「はい!こちらこそよろしくお願いします。」
「OKだな。よろしく。松本、儂の仕事はこれくらいじゃろ?松本、お主は帰って良いぞ。儂は今から明後日まで休む。一応、明日の分と明後日の分は、来る前にしあげただろ?っと言う事で。」
と、御義父さんは、言い、資料の束をカバンから取り出した。
「すごい敏腕だなぁ~…。うん?何ですか?これ?」
と、俺は、言い、資料の束から何やら光っていそうな…実際は光ってないんだけど後光が照らしているような一つの資料を指さした。
「それかぁ…。実はな、『かつおさまさま・おおきにぃ~』とは別に、冠番組『陸 海 空 の大阪府探訪』というロケ番組を企画していてどうかと思い、持ってきた。」
と、御義父さんは、言った。
「あのプロデューサー。葵ちゃんも出してあげてください。」
「葵も?」
「はい!なぁ!陸斗。」
「おっ?うぉ!?おぅ。七海達も連れて出たい。」
「良いですよね?」
と、海斗は、言った。
「んぅ~…良いかな…。そこの君。ペンを借りて良いかな。」
と、御義父さんは、紘奈さんに言い、紘奈さんは、会議室を出て、ペンを取りに行った。
「お父さん!?急にどうしたの!?」
と、葵は、会議室に入って、言った。
「葵!?あっ…そうか。葵の事務所かぁ…。」
と、御義父さんは、言った。
「葵。俺達と、ロケ番組出てください。」
「えっ!?あっ。うん。でも七海達は?誰が預かるの?」
「預かるって言うかぁ~………。」
と、俺は、御義父さんを見ながら言った。
「一緒に撮影だよ。」
「えっ!?そうなん!?」
と、葵は、言った。
「うん。そうだけど………。あっ、そうだ。プロデューサー。」
「どうしたんだい?陸斗君。」
「主題歌………どうします?」
と、俺が御義父さんに言うと紘菜さんが戻ってきた。
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