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「どうかしたの?」
「『結婚しよ-ボクとキミ-』の時にさ?」
「うん。」
「着たウェディングドレス覚えてる?」
「あの純白のだよね?」
「うん。そのウェディングドレスを買って良い?」
「良いけど?っていうかさ?あれレンタルだったの?」
「うん。一応………スタイリストさんから貰おうかなと思ってたんだけど買わないといけないかなと。」
「俺は、よく衣装貰うよ?去年の特番の衣装、家にあるでしょ?」
「うん。あれ貰ったものなの!?」
と、葵は、言った。
「うん。」
「もらえないかなぁ~…。」
「貰えるはずだよ?」
「珍しがるんやないの?」
「そうじゃないかなぁ~♪でもさ、快くあげるはずだよ?」
「分かった。頼んでみるね。」
と、葵は、言った。
「うん。頼んでみて。あっ。そういえば…。葵。」
「ん?」
「葵さ、俺とデュエットしたいって言ってたじゃん?」
「でも、叶ったよ?『KIKYOU-永遠の愛moviever-』で。」
「海斗達も歌ってるじゃん。俺だけとデュエットしない?俺は、ギター弾きながらだけど…。」
「えっ!?」
「それをOP曲でED曲をogresで良いですよね?」
「ロケ番組だが…。そうしたいなら任せる。」
「よっしゃ!プロデューサーの許可を得た所で作ろうっか♪紘奈さん。」
「どうかした?」
「俺、この後何時に仕事です?」
「18時にアニメ『奏協グラポ×エグゾディスタ』最終話の収録で、18時30分にそれのオーディオコメンタリー収録があるよ。」
と、紘奈さんは、手帳を開き、俺の予定を言った。
『奏協グラポ×エグゾディスタ』とは、異世界ファンタジーの大手『遥王』の自信作と言ってもいいほどの超名作である。その作品で俺は、主人公エグゾディスタ・ノスタルジーを演じている。因みに男ね。あらすじを言うとすると…聖歴560年、レージェイリア皇国は、隣国のコゥーリンジチェイル帝国と戦争している。俺が演じるエグゾディスタ・ノスタルジーは、その二国の国民ではない国民で、その二国の戦争を終結させるための私設武装組織『GLAPO』のメンバーである。そんな彼の成長物語である。
「りっくん。曲、出来てるの?」
「イメージは出来てる。純恋ラブソングだよ。」
と、俺は、言った。
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