9人が本棚に入れています
本棚に追加
「純恋ラブソング?」
「あぁ。葵にもギター弾きながら歌ってもらうから。」
「あっ。うん。」
と、葵は、言った。
「おぉ!陸斗君!純恋ソングかぁ~♪今すぐ聴かせてくれ。」
「まだ構想しかないっすけど!?」
「1フレーズだけで良いから。」
「んまぁ~………1番までは出来ているんすけど。あとは、ギターの音源入れるだけなんで。」
と、俺は、言いながらチラシの裏に一番の歌詞を書いた。
「おぉ!胸キュンするわぁ!」
と、御義父さんは、俺が書いている歌詞を見ながら言った。
「ねぇ、りっくん。この歌詞………。ウチとの思い出だっけ?」
「違うよ?葵。葵の一人称は、私じゃないでしょ?ずっとウチって言ってるじゃんさ?」
「そうだったね!忘れてた。」
「でもさぁ?俺と葵が芸能人じゃなかったらこういうことしたかったなぁ~っていう気持ちで書いてるから。」
「そうなん!?」
「うん。」
と、俺は、言った。
「陸斗君。明日は、『ANGEL POCKETS-天使の歌声-』の特番収録とOVAの収録があるからね?宜しくよ?ちゃんと忘れないようにね。」
「はぁーい。」
と、俺は、言った。
『ANGEL POCKETS-天使の歌声-』は、俺が主人公の津ノ森茜、そして茜の彼氏の知念久遠を演じているアニメで、6月27日に放送 終了した人気番組の1つ。 特番とは、特別番組の略。
「あっ。そういえば、OVAは、本人役と一人三役だから。」
「えっ!?」
と、俺は、言った。
「本人役は、後撮りだから。」
「本人役は、普通の声で良いんすよね?」
と、俺は、言った。
「えぇ。もちろんよ。30分の休憩した後に普通の声で収録出来るわよね? 」
「はい。30分と言わず10分で。」
「凄いプロフェッショナル精神だな。」
「りっくんは、8歳から声優やってるんだよ?声優歴10年だよ?もぅ。」
「わっ!葵。そう言えばさっき、清水奏多監督からメール来てさ。」
「うん。」
「新作を作るから今度は、二人で主題歌を作って欲しいんだって。」
「えっ?ホントに!?わーい。」
「清水奏多監督ってあの『約束』の監督か。」
「はい。」
と、俺は、言った。
「陸斗君は、本当に名監督と親交があるんだな。」
「はい。」
「あのね。番組プロデューサーの娘から頼み事があるんだけどさ?」
「どうしたんだ?葵。」
「取材番組あるでしょ?」
「あるな。それは、再来週木曜の放送は、陸斗君達、陸 海 空 だな。1週間密着するドキュメンタリー番組だがな。」
最初のコメントを投稿しよう!