『KIKYOU-永遠の愛-』PV撮影まで

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「純恋ラブソング?」 「あぁ。葵にもギター弾きながら歌ってもらうから。」 「あっ。うん。」 と、葵は、言った。 「おぉ!陸斗君!純恋ソングかぁ~♪今すぐ聴かせてくれ。」 「まだ構想しかないっすけど!?」 「1フレーズだけで良いから。」 「んまぁ~………1番までは出来ているんすけど。あとは、ギターの音源入れるだけなんで。」 と、俺は、言いながらチラシの裏に一番の歌詞を書いた。 「おぉ!胸キュンするわぁ!」 と、御義父さんは、俺が書いている歌詞を見ながら言った。 「ねぇ、りっくん。この歌詞………。ウチとの思い出だっけ?」 「違うよ?葵。葵の一人称は、私じゃないでしょ?ずっとウチって言ってるじゃんさ?」 「そうだったね!忘れてた。」 「でもさぁ?俺と葵が芸能人じゃなかったらこういうことしたかったなぁ~っていう気持ちで書いてるから。」 「そうなん!?」 「うん。」 と、俺は、言った。 「陸斗君。明日は、『ANGEL POCKETS-天使の歌声-』の特番収録とOVAの収録があるからね?宜しくよ?ちゃんと忘れないようにね。」 「はぁーい。」 と、俺は、言った。 『ANGEL POCKETS-天使の歌声-』は、俺が主人公の津ノ森茜、そして茜の彼氏の知念久遠を演じているアニメで、6月27日に放送 終了した人気番組の1つ。 特番とは、特別番組の略。 「あっ。そういえば、OVAは、本人役と一人三役だから。」 「えっ!?」 と、俺は、言った。 「本人役は、後撮りだから。」 「本人役は、普通の声で良いんすよね?」 と、俺は、言った。 「えぇ。もちろんよ。30分の休憩した後に普通の声で収録出来るわよね? 」 「はい。30分と言わず10分で。」 「凄いプロフェッショナル精神だな。」 「りっくんは、8歳から声優やってるんだよ?声優歴10年だよ?もぅ。」 「わっ!葵。そう言えばさっき、清水奏多監督からメール来てさ。」 「うん。」 「新作を作るから今度は、二人で主題歌を作って欲しいんだって。」 「えっ?ホントに!?わーい。」 「清水奏多監督ってあの『約束』の監督か。」 「はい。」 と、俺は、言った。 「陸斗君は、本当に名監督と親交があるんだな。」 「はい。」 「あのね。番組プロデューサーの娘から頼み事があるんだけどさ?」 「どうしたんだ?葵。」 「取材番組あるでしょ?」 「あるな。それは、再来週木曜の放送は、陸斗君達、陸 海 空 だな。1週間密着するドキュメンタリー番組だがな。」
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