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「ですが、妹さんをアリバイに使うとしても、いくらあなた方が一卵性双子であっても、話し方や、それに失礼ですが妹さんは精神病患者。同じような物真似は出来ないはず・・・」
「いえ・・・。そこが不思議なんですが、妹には別の『私』という人格があります。そう・・・。姉の私そっくりの人格が・・・。もしかしたら、その人格が私の罪に気づいて・・・。可笑しな話ですけど・・・、身体と心が半分になった私達双子の不思議な関係です」
「そうですか・・・。アナタも精神鑑定を受けてみますか？」と日下部はパイプ椅子に仰け反りながらいった。
「あっ、最後に妹さん。命に別状は無いようですが・・・。妙な事を口走っていまして・・・」
沙和子は日下部の言葉に実和子への不安が広がった。
「あなた方のお母さんを殺したのは、妹の実和子さんだそうです」
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