呪涙~嘘泣きと号泣のはざまで~

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そして・・・・覚悟をしていた日が・・・・ついに訪れた。 七海が呼吸器越しに力無く笑った。 綺麗な・・・笑顔だった。 七海はポソリと呟いた。 「人生の最後に・・・・あなたと愛し合えて・・・本当に幸せでした・・ありがとう・・・」 俺は七海の手を力強く握り締めた。 そして・・・・・・・・・・俺は号泣しながら・・・・・・・・七海に最後の言葉を掛けた。 「俺も君と言う人に出会えて、本当に幸せだった。愛しているよ、七海」 七海は最後、タンポポの様に可憐に微笑むと息を引取った。 俺は号泣しながら、心臓の激痛に死を確実に受け入れながらも・・・七海の体に覆い被さるかの様に倒れ込み・・・・・ふと思った。 俺は・・・・最後、本当に愛せる人に出会えて・・・・その別れに・・・心の底から悲しむ事が出来た・・・俺は・・・人間として・・・死ねる事を誇りに思うと。 七海と結月の死に顔は、とても安らかなものだった・・・・。
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