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「……で、後ろから来た奴が突然……『半分よこせぇぇ!!』って……」
「キャーーーーーーっっ」
俺の幼馴染みは、怖がりなくせして怪談話をよく好む。
今のだって、自分からしてとか言っておいて人一倍怖がる。
でもまぁ、
最後はこうやって抱き付いてくるから、良いんだけどさ。
俺の怪談話はここ数年格段に上達していて、多分これからも更に上手くなるだろうから……お前の為に。
だから、他の奴に怪談話せがむなよ。
なんて、口には出せずに胸の中でだけ言いながら、しがみついたまま、なかなか離れようとしない俺の幼馴染みの髪をニヤニヤしながら撫でた。
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