清流と泥水
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それはがむしゃらとも違う。音割れしたいわけじゃない。和音のなかで悪目立ちしたいわけでもない。 私が鳴らしたい音は、五割の先にある。 清流に身を浸すよりも、泥水をすすって生きていたい。最初からお膳立てされた道じゃなくて、自分で拓いた道を歩きたい。 たとえ他人に理解されなくても、私は私の音を鳴らしたい。 空虚は消える。徐々に満ちていく心に、私はようやく答えを得た。
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