第1章

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妻が妊娠した。 結婚する前に妻と話し合い、子供は1人だけと決めている。 妻は女の子を私は男の子を望んだが、こればっかりは授かり物なので、お互いどちらが生まれても祝福して文句は付けないと取り決めていた。 とは言ってもやっぱり男の子が欲しい。 だから私は夜空に向けて願った。 「男の子が生まれますように」 授かったのは立派な男性器を持つ男の子。 落胆している妻には申し訳ないが、家中を万歳三唱しながら跳ね回る。 息子は美人の範疇に入る妻にそっくりな、可愛い顔立ちをしていた。 今の世の中には、自分と違う物を排除する風潮がある。 男なのにこんなに可愛い顔立ちだと、小学校に入ってから虐められるかも知れない。 だから私は幼い息子を、幼稚園に入る前から空手の道場に通わせた。 そのお陰で小学校高学年の時、男の子を性的対象にする屑に制裁を加え警察に突き出し、感謝状を貰っている。 対応した警察官や妻には、危ない事をするなこういう時は逃げて助けを呼べと、注意されたり説教されたりしていたけど、私は「良くやった」と誉めてやった。
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