いち

5/5
前へ
/6ページ
次へ
「おっせーぞ時夜ー」 「…悪い」 「何、七瀬にちょっかいかけてたの」 「そんなんじゃねーよ」 「やーん、時夜きゅん、失恋~?」 「うっせ、禿げろ」 ねちねちからかってくる有岡や翔太に反撃しつつ、靴箱に向かう。袖を捲らなければシャツが肌に張り付いてしまうほど暑いのに、俺の心はどこか海底に沈んだ鉄塊のように冷たかった。
/6ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加