いち
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「おっせーぞ時夜ー」 「…悪い」 「何、七瀬にちょっかいかけてたの」 「そんなんじゃねーよ」 「やーん、時夜きゅん、失恋~?」 「うっせ、禿げろ」 ねちねちからかってくる有岡や翔太に反撃しつつ、靴箱に向かう。袖を捲らなければシャツが肌に張り付いてしまうほど暑いのに、俺の心はどこか海底に沈んだ鉄塊のように冷たかった。
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