番外編ACT.2 裏赤城

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「実は私、幽霊のEF9に負けた者なんです。  智さんあのワンエイティに「裏赤城に追い込め」という作戦を立てましたけど、ホントに大丈夫なんでしょうか?   相手は裏赤城のコースに有利なFF車、あのワンエイティじゃあ裏赤城で勝負することには無理じゃあありませんか?」 「裏赤城で戦わせるのは、環状仕様と峠仕様、2つのセッティングの違いを狙ったからだ」 「なるほど。けど、幽霊の特殊能力はどうするんですか?  噂ではたまにメーターを狂わせて精神力を減らしてきたり、恐ろしい走りでプッシュして精神力をほぼ全て吸い取る技とか、凶悪な技が多いんです。  この技にどうやって対抗するんですか――?」  覚醒技のことだ。  幽霊の技には強力なものが多く、熊久保は  そのことについて智に聞いてきた。 「特殊能力、覚醒技のことか。  相手の覚醒技の対策はないが、大崎はこの前、煙を消して相手をだまし討ちする能力を身に着けた。  その名は<スケルトン・アタック>だ。  他にもピンチに時にドライビングスキルとクルマの性能を上げる能力も身に着けた。  この能力は体力をかなり消費するため、前半に使ったらもったいないものの、後半に使えば一か八かの逆転できる強力な能力だ。     
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