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2つの能力を身に着けたオオサキなら大丈夫だと思うな。多くの強力な走り屋を倒してきた奴だ。対策は自然に考えるだろう」
この2つは戸沢との戦いで披露したモノであり、そして勝利に導いたモノでもある。
果たしてこれらは幽霊退治に役立つだろうか。
爆発的なRB26のサウンドと直管VTECの音が響いていく。
「来たで!
ワンエイティとEF9や!」
この2台を通過するようだ。
駐車場前の道路を2つのカラフルな線が過ぎる。
「どっちが先行なの!?」
「サキはんが先行や!」
プラズマ3人娘たちのいる駐車場を通過すると、ギャラリーは先行を走るおれとワンエイティに声援が喝采する。
「さすが最近名を上げている走り屋だんべい!」
「頑張っべ!」
クマさんは今見たバトルの状況を伝える。
「智さん!
サキさんが先行ですよ!」
しかし、智の口は重かった。
「ただし今はバトルではない。
バトルは裏赤城に入ってからだ」
今はどんな状況かと言うと、おれがEF9を誘導しているのだ。
本番ではなく、準備運動のような物だ。
先行しているおれはEF9を一歩たりとも前に出さず南西の赤城山本道から、自然の家やスキー場が見える道筋を通って南東側の裏赤城へ入っていく。
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