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「黙れ黙れ。こんな額払えるわけねーだろが。詐欺だ、おまえは宇宙詐欺師じゃああああ!!」
憤怒したタケオは火事場の馬鹿力よろしくハラエヤーを投げ飛ばした。すかさずハラエヤーは受け身の姿勢をとるも、わずかにタイミングがズレる。臀部を強打し、しばし悶絶したあと、ハラエヤーは静かに言った。
「……タケオ、きさまには二つの選択肢がある。今すぐ黙って宇宙税を納めるか、払えないなら、この場で私に始末されるかだ」
涙声のせいで、いまいち決まらないセリフである。
「ふん。そんなこけおどしで動揺するとでも思ったか! この拾ったCDのメロディで打ち震えるがいい!!」
タケオは自分のボディにCDをセットし、再生ボタンを力強く押した。音量ボリュームをMAXレベルまで捻り、目を見開く。
「さらばだ! ハラエヤー!!」
ちゃーん♪ ぱらぱ~♪ ぱっぱらぱらぱぱぱらぱぱぱらー♪ ぱららー♪ だだーん♪ ちゃちゃらーちゃちゃちゃーん♪ たらたーん♪ たたらーん♪
スピーカーからトンチキなメロディが流れだし、あたりに騒音をまき散らす。
「ぐわああああ!!」
頭を押さえ、苦しむハラエヤー。
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