番外編ACT.4 幽霊の真実

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 次はAKMを渡した暴力団・篠山組について解説する。 「幽霊になったEF9乗りに薬物を渡した篠山組は指定暴力団の1つだ。  違法薬物AKMを製造し、違法薬物AKMを走り屋たちに売買することが問題視された。  私は篠山組とは現役の走り屋だった頃に何度か戦ったことがある。  今は篠山組は存在せず、私が2000年代後半に組織壊滅に追い込んだ……」 「と、智姉さん?   あのEF9乗りに薬物AKMを渡した挙句植物状態にして死なせた篠山組と戦い、そして壊滅に追い込んだのですか!?」 「その通りだ。現役時代には島風組と戦い、そして壊滅に追い込んだ」  智姉さんがその組を潰したって聞くと心が安心感に包まれる。   「お前のワンエイティに装着されているブレーキはシノヤマ・レーシングだよな?」 「はい」 「お前のブレーキのメーカー、シノヤマ・レーシング製だ。  シノヤマ・レーシングは篠山組傘下の企業だ」 「お、おれのブレーキって篠山組が作った物なんですか?」 「そのとおりだな」  篠山組が作ったブレーキを使っていたって聞くとおれの黒いタイツに包まれた脚がガクガクしだした。  このブレーキはかなりテールのでやすくセッティングされているため、乗り手を選ぶブレーキとなっている。  他にもシノヤマ・レーシング製のパーツは乗り手を選ぶセッティングがされていて、死亡事故がたくさん起きている。 「シノヤマ・レーシング製のパーツは人を殺すために作られたと言えるほど、恐ろしいな。  けど、オオサキは安全だ。  なぜならブレーキに選ばれたからな」  そのブレーキを上手く扱っているから、おれを殺さないだろう。   もしおれが下手な走り屋だったら、殺されてしまったかもしれない。
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