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「燃料の材料を混ぜ合わせるんですよね」と、ザ・ド。
「そうです、試算表の通りに混ぜてください、あっ、決して
火気には近づかせないようにしてくださいね」と、ザ・レ。
「分かっていますよ」と、ザ・ドは、いくつかの燃料の素を
比率ウィ確認しながら混ぜ合わせていく。
「できた混合油は、このタンクにいれておきますよ、ザ・レ」
と、ザ・ド。
「まず、この試験用爆動機でぷろぺらの回転状況を確認しま
しょう」と、ザ・レが言い、空飛ぶゴンドラに取り付けられ
ている装置と同じ試験用の装置に混合油を注入していく。
注入後蓋を閉めて装置の状況をチェックし、
「よし、では始めますよ、ザ・ド、スイッチをいれてください」
と、ザ・レ。
ザ・ドが装置のスイッチを入れた。
「ウィーン、ズズズズズ・・・・」と、爆動機が動き出した。
爆動機に接続された回転軸が動き出し接続されたプロペラが
回り出した。
「ブーン、プルプルプル・・・」「どどどどどど・・・・」と、
回転があがり出し、回転音も大きく響きだした。
それにつれ、プロペラが風を送り出し始めた。
「うはーっ!すごい風だあ1」と、ザ・ド。
爆動機を設置した台がビシビシと音を上げて震え出した。
風が益々勢いを増し、風圧で周囲の紙切れが宙に舞い始めた。
「うはーっ!設計図がめちゃめちゃになる」と叫んで、机の上の
設計図の束ににあわせて、重い本を重し替わりに置いた。
さらにプロペラの回転数が上がりだした、爆動機本体がプロペラ
の回転につられて徐々に周り始めた。
「ウッ、ヤバイザ・ド様、スイッチを切ってください!
これ以上やると爆動機が転げ落ちてしまう」と、ザ・レ。
「分かりました!今、切ります」と、言ってスイッチを
切った瞬間、バリバリと大きな音とともに爆動機が台座から
転がり落ちてしまい、プロペラが床に着き車輪のように床を
走り回った。
「ガリガリガリガリ、ガターン」と、大音を発して止まった。
床にプロペラの痕跡がつき、プロペラの先が曲がり、回転軸も
歪んでいる。
「いやー、すごかったな」と、ザ・レ。
「あんなに暴れるとは思わなかったですね、ザ・レ」と、ザ・ド。
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