第二章 ザ・ド ザ・レの家庭教師生活が始まる。

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「作用と反作用を忘れていましたね」と、ザ・レ。 「力を逃がしてやる食見をつけないとゴンドラ自体が回転 してしまいますね」と、ザ・ド。 「ゴンドラに設置した者は、そこまで考えて付けてあります から問題ないのですが、この実験用の装置は方肺ですから 反作用がもろに生じてしまいましたね・・・」と、ザ・レ。 実験室内はプロペラの自動徘徊と強烈な風圧により、いろん なものが飛び散った状況になっています。 研究室のドアが大きくたたかれ、 「ちょっと!今の音はなによ!爆発でもあったの?ザ・レ様 は大丈夫なの?ねえ、お兄様!」と、ミ・シーの声がする。 「あー、ミ・シー、何でもないんだよ。ちょっとした実験を しただけだから」と、ザ・ドが応える。 「ちょっとした実験であんなおおきな音がでるもんですか! ドアを開けて頂戴!実際に見ないと分からないんだから!」 と、ミ・シーは続ける。 「ザ・レ、少し周りを片付けて・・・」と、自らも散らばっ た設計図などを拾い集めて机の上に置くなど整理しながら、 「アー、ミ・シー少し待ってね、今、散らかっているのを 整理するから・・・」と、ザ・ド。 「直ぐ開けないとお母さまに言いつけるわよ! ザ・ド!いいこと!」と、ミ・シーは高圧的に出てきます。 「お母さま?ミ・シーそれはやめてくれ、わかった、わかった 、今開けるよ」と、ザ・ドは、仕方なく整理が終わっていない 状況でドアを開けた。 燃料が燃えた匂いなどどっと廊下に流れ出してきます。 「わっ!臭い、火事なの?どうしたのよ!これは!」 と、ミ・シー。 「いや、ちょっと爆動機の稼働実験をしたのさ、ただちょっと 想定以上の威力を発揮してくれたものでね」と、ザ・ド。 「はい、それはそれは力強く動いてくれましてね」と、ザ・レ。 「何を言っているのよ二人とも!部屋の中がガチャガチャじゃ ないの」と、ミ・シー。 「いや、部屋の中はこの頃はこんなものなんだよミ・シー、 ねえ、ザ・レ様」と、ザ・ド。
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