第二章 ザ・ド ザ・レの家庭教師生活が始まる。

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「ミ・シー様、お休みなさいませ、いい夢を見てください」 と、ザ・レ。 「ありがとうございます。ザ・レ様はやはりザ・ドと違って 紳士でいらっしゃる」と、ミ・シー。 「はい、ありがとうございます。ミ・シー様、お風邪を ひかないように・・・」と、ザ・レ。 「おう!へそなんか出して寝るなよ!風邪ひくぞ!」 と、ザ・ド。 「何よ女の子はへそなんて出してなないわよ、この脳軟化 症兄貴!」と、ミ・シー。 「ちょっと前まではへそをだしたまんま寝ていたんだがなー」 と、ザ・ド。 ニューと何か飛んでくる音がしてザ・ドはハッとしてよけた。 仮眠用の椅子の枕が顔をかすめて飛び去った。 「何よ、ちょっと前ですって!数年も前のことをちょっと前 なんていわないでこの脳軟化記憶障害兄貴!!」と、ミ・シー。 「ミ・シー様のおへそは可愛いんでしょうね」と、ザ・レ。 「そんなの知らないわよ!」と、ミ・シーは顔を赤くして 言った。 「おや?ミ・シー、顔が赤いけれどどうしたんだ?風邪か」 と、ザ・レ。 「お兄様なんて大嫌い!」と、ミ・シーはドンと扉を閉め て出て行った。 さて、翌日は朝からの晴天で空飛ぶゴンドラのテスト日和 になりました。 ザ・ドとザ・レは研究室のフランスドアを目いっぱい広げて 台座に乗った空飛ぶゴンドラを庭に引き出しました。 「考えたら帰ってきたときの着戦時どうすれば台座にきちん と乗せられるんだろうね、ザ・レ?」と、ザ・ド。 「確かに進水式を終えた船は水上に浮いて修理の時以外は ドックに戻りませんね、そこは問題ですね」と、ザ・レ。 「そう、大問題だよ、着地した際のゴンドラの安定装置が ないと倒れてしまうよ」と、ザ・ド。 「台座の上に正確に着船させるのは結構大変でしょうね、 正確な操縦が必要だし、風があったら着船が困難になる等 考えられるね」と、ザ・レ。 「乗船するにもタラップが必要だね、降りた時、下が地面 か水面かで対策もことなるね」と、ザ・ド。 「両方に合致した対策を取りたいものですねザ・ド」 と、ザ・レ。 「陸地ならゴンドラの底に水中翼をつけてその水中翼に車輪 を付けるなんてどう、ザ・レ」と、ザ・ドがアイデアを出す。
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