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「えっ!また、食事の時間なの?さっきたべたばかりじゃ
ないか!」と、ザ・ド。
「あーあ、結構なおつむりですこと!
時間が止まった脳軟化症のお兄様はいいでしょうけれど、
大事なザ・レ様は代わりがないほど重要な人ですから気をつけて
差し上げないといけないでしょう?」と、ミ・シー。
「ご配慮ありがとうございます。ミ・シー様が私を心配して
下さるなんて幸せ者でございます。はい」
と、ザ・レが本当に感謝の辞を述べると、ミ・シーは、顔が
赤くなるほどほてってきた。
「ミ・シー、どうしたの?赤い顔をして?風邪か?
それともまた癲癇をおこしたのか?」と、ザ・ドが間の抜けた
質問をする。
「ああー、ここにいるとおにいさまの脳軟化症が移りそう!
とにかく夕食の準備ができたことはお知らせしましたからね!
後でミータに叱られてもしらないから!」と、ミ・シーが捨て
台詞を残してバンと扉を閉めて出て行きました。
「イヤッホー!飯だそうですよザ・レ」と、ザ・ド。
「そういえば急に腹が減っていることを思い出しましたよザ・ド」
と、ザ・レ。
「行きましょう!」と、二人は作業で汚れたまんまで走り
出しました。
あーあ、これではまたミータに手を洗えと叱られるのに・・・。
「ま、何という恰好なのですか!食事をする以前の問題ですこと!
ゴミをはたいて手を洗ってきてください、ザ・ド様、ザ・レ様!」
と、ミータが叱る。
二人はようやく我に返ってお互いの恰好を見る。
「ワハハ、ザ・レ、服をはたいて手を洗わないと」と、ザ・ドは、
ザ・レに言います。
「ワハハ、ザ・ド、貴方こそ服をはたいて手を洗ってくださいよ
」と、ザ・レは、ザ・ドに言います。
「どちらもです!」と、ミータが浴室を指さし、
「先ず体を洗ってきてください。お食事はその後です!」
浴室で体を洗ってさっぱりして出てくると、ミ・シーがすでに
食事を始めています。
「何だミ・シー一人だけ抜け駆けして!」
「お兄様達は、食事以前の問題で遅れたのでしょう!
私に責任はないのよ、私は時間通りに食べているだけ!」
と、ペッと舌を出して言った。
「ミータ、ミータ、ミータ早く飯を出してくれ!」と、ザ・ド。
「そんなにミータ、ミータと呼ばないでくださいまし、ザ・ド
坊ちゃん。
ミータはひとりです!そんなに何人もいるように呼ばないで
ください」と、ミータ。
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