第二章 ザ・ド ザ・レの家庭教師生活が始まる。

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「そして、ゴンドラの一番後ろに推進用のプロペラを付ける。 これは一つか、二つ、実際にテストして決めたいですね」  と、ザ・ド。 「せっかく、空飛ぶゴンドラを作るんだから空で使える武器が 欲しいですね。 離れている相手のゴンドラを攻撃できる仕掛けが欲しいですね。 空飛ぶゴンドラを操縦している人が全て良い人とはかぎりません からね」と、ザ・ド。 「なるほど、そういうことですね、ザ・ド。武器といえば剣、槍、 手裏剣と言った武道から来る武器、ペストル、大砲と言った 爆薬を使用する近代的な武器、どちらを考えていますか?」  と、ザ・レ。 「剣や槍、手裏剣は武道の道具としてゴンドラに設置しますが、 ここはやはり、近代的な飛び道具が必要でしょうね」と、ザ・ド。 「花火を参考にしては如何ですか?」と、ザ・レ。 「花火は炎が飛んで行く。大砲やペストルは弾が飛んで行く・・・」 と、ザ・レ。 「飛んで行く大砲の弾が更に爆薬を持っているのは如何?」 と、ザ・レ。 「えっ!それは弾がすぐ爆発しませんか?」と、ザ・ド。 「いいえ、爆薬を筒に詰めておきますから発射時の爆発では爆発 しない仕組みにするんですよ。爆薬のばあはその筒が何かに衝突 したときに爆発する仕掛けにしておくのです」と、ザ・レ。 「発射時の爆発と到達時の爆発をわけるんですね!それはすごい 発想ですね」と、ザ・ドが興奮して言った。 「最初の出力はいわば「花火を逆手に取った発想です。 炎を出して筒が飛ぶんですから」と、ザ・レ。 「大砲やペストルの弾が花火の筒ような感覚で製造すれば いいんですね」と、ザ・ド。 「そうですね最初はゴンドラから地上の物を狙って爆破する爆弾から 作って行けば手早い結果が得られるんじゃないでしょうか? ザ・ド様」と、ザ・レ。 「了解です。ザ・レ。まずは発射は手作業の爆弾筒を作ってみましょう。 羽根なんて付けて姿勢を制御したいですね」と、ザ・ド。 「姿勢制御用の羽根ですか!それはすごい発想かも知れませんね、 ザ・ド様!」と、ザ・レも興奮して応えた。 どうも科学の時間になれば空飛ぶゴンドラの製造に話が言って しまってなかなか元に戻ってこなくなってしまいます。 「お兄様達!夕食の時間ですよ!」と、研究室のドアが半開きに にしてミ・シーが呼びに来た。 「えっ!もうそんな時間なの!ザ・レ、食事にしましょう」 と、ザ・ドが言った。
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