小さなお友達

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ん? 額に微かな感触 空を見上げながら、ゆっくりと手のひらを翳してみる。 雨 ? 「 たいへんッ! 」 思わず大きな声をあげてしまった。 通勤途中の人々が、みな振り返って私を見ている。 そんな人目を気にして、熱くなったほほをおさえると、うずくまってしばらく動けなくなってしまう。 と… いつもの私ならそうなっているのだろう。 けれど、今はそんなことをしている場合ではなかった。 何故なら  
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