玉藻前復活篇

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玉藻前復活篇

 さて、かっこよく仕事っぷりを見せてやると言ったが、今日は特にやることもないので二人でテレビゲームをやっている。  だってどこかで妖怪が暴れてるとか、そういう事が最近全くないからな……。  まあ、平和なのが一番だから別にいいけどな。  そんなわけで、今日は一日は我らのゲームのプレイ内容を実況付きでーー。  と、そんな時だった。  ピンポーン!  我らの部屋から玄関の呼び鈴が鳴った。  誰だよ……。 『…………』  我と晴治は無言で見つめ合いながらジャンケンをした。  我が負けたので対応に出ることになった。  玄関ドアのスコープを覗くと……陰陽師の装束を着た女が一人いた。 『晴治君いる? 篠崎だけど』 「…………」  篠崎鏡花。あの女も当然ながら陰陽師で晴治の幼馴染である。 「新聞なら間に合ってまーす」  我は気怠げながらそう言って玄関を後にした。 『んな、ちょっと待ちなさいよ!? とゆうかその声、酒呑童子ね!! ふざけたこと言ってないで出なさいよーー!! ちょっと、晴治君いるの? ねぇ!!』 「なんか聞き覚えのあるのある声が聞こえるけど。なんか僕のことも呼んでるし」 「陰陽師服着たザキ子だ」     
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