わたしと親友とケンタウルス

8/10

1人が本棚に入れています
本棚に追加
/10ページ
****  数時間後にお台場から帰還したケンタウルスと合流し、三人でお酒を飲みに行った。わたしとリギルは強い方だが、小百合は弱い。  明日は星が好きなリギルのために、科学未来館へプラネタリウムを見に行くらしい。って、明日もお台場かい。  イギリスへ戻る前に、もう一度会おうと約束した。 「詩子ぉ、今日はたのしかったよぉ~!」 「はいはい。いいからちゃんと彼の肩につかまってなさい。じゃあリギル、気をつけて。小百合落とさないようにね」 「ハイ。さよなら、ウタコ」  酔って足元が若干覚束なくなった小百合を背中に乗せ、ケンタウルスはパカラパカラと、宿泊先のホテルへ帰っていった。あれ、これって飲酒運転になるのだろうか……。  ふたりの背中を見送ってから、わたしも歩き出した。
/10ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加