Mission1 泣かない女の泣かせ方

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「同じクラスの木崎いるだろ?アイツなら絶対泣かないらしい。どんなことしたって、泣いてるとこみたヤツ1人もいないんだと」 「ふぅん」 木崎、ねぇ……。 同じクラスって、どんな奴だっけ? まぁ、どんな奴でもいい。 思わぬ朗報に俺はニヤリと笑った。 絶対泣かないとか最高じゃん、泣かせ甲斐ありまくりじゃん。 てかどんなことしてもって、言われてること自体おかしけどな。 学校でどんなことしたんだよって話だが、まぁいいや、俺の人生が面白くなることには変わりないし。 「で、木崎どこ?」 きょろきょろと辺りを見渡す。高2になる時にクラス変えをしてもう3ヶ月たっていたが、俺の記憶に木崎というヤツはいなかった。 木崎、木崎……。 必死で記憶のつたを辿ってみると、1ミリたりとも出て来ない。 「なあ、木崎って誰だっけ?」 「お前まだクラスのヤツ名前覚えてねぇのかよ?」 3カ月も経っていて覚えてないつもりはなかったんだけどな……。 「あれだよ、あれ、今隅の席に座ってるやつ」
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