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しゅっと鼻筋の通った整った顔。
生まれつきのパッチリ二重。背丈も十分、ほどよくクセのついた髪。
ーーモテないわけがなかった。
小学生の頃までは、俺はどこにでもいるような小学生だった。
ゲームをやって、外で遊んで、まぁ誰かに告白されたり、少し人よりモテたかな程度。
しかし、生まれ持った顔というのは隠せないもので、成長するにつれ俺はどんどんモテていった。
そして、中学生の時の俺。
「春樹くーん、こっち向いて?」
「キャーー」
「カッコいい!今笑ってくれたよ!」
笑顔で手をふると、歓声が起きるほどにモテるやつ。
ファンクラブも出来上がり、バレンタインは女子が仕切って俺にまとめてチョコレートをくれるほどだった。
その頃にはすでに自分はモテることを自覚していた。
告られるのはしょっちゅうで、呼び出しはいつもこれ。
「好きです先輩……」
時に後輩だったり。
「付き合ってくれないかな?」
他校のモデルをやってるヤツだったり。
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