Mission1 泣かない女の泣かせ方

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「ねぇ、いいでしょ春樹くん」 ああ、そういえば、音楽教師(しかも人妻)もあったな……。 とにかくあらゆるヤツから愛を伝えられていた。 でも肝心な俺はというと、さほど恋愛に対して興味が無く、ピンとくる相手もいないから次から次へとフっていった。 100人斬りとか、よく言われたっけな。 ただ年頃にしては、興味を持たないのは珍しい。と仲良くしていた隣の兄に言われたのを覚えている。 好きでもない女と付き合って何か楽しいのか? ただ自分のものだと拘束されるだけだ。 だったら告られて、モテてる気分を味わってる方がまだ気分がいい。 もちろん女子に興味が無かったわけではないぞ? あいつおっぱいデカいなとか、ああヤりてぇなとかは……まぁ、思春期男子だったわけで人並みにはある。 だけどそれは身体の関係として割り切って近づいてくるヤツがいるから十分だった。 いつだって、どこだって歓声を浴びる。 だったらそれだけでいい。 しかし、その環境に慣れてくるとマンネリというものがやって来た。
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