桜咲く月夜の校庭

キリンの背中

動物たちは一頭、一頭自己主張があるようだった

白塗りの動物たちの背中に股がって乗ると

その意思みたいな

自己主張を共有することが出来たような気がした

子供の頃のマツにはそんな理屈は一切考えになく

ただただ背中に乗る事のみ考えては

休み時間校庭を走り抜けた

とはいえ運動会ではいつも最下位のマツが動物の前にたどり着く頃は最後尾

休み時間内に順番が来ないことも度々あった