6人が本棚に入れています
本棚に追加
だが、そんなことは関係なかった。
俺にとって、達郎が全てだった。
それ以下でもそれ以上でもなかった。
だけど。それは、俺だけじゃなかった。
「あっ……!」
シャツから見えていた達郎の首筋を軽く噛み、その後すぐ舌で舐める。
軽い前戯だが、達郎は小さく喘いだ。
震える体を、そのまま畳の上に押し倒す。
「待て……義明……!」
達郎は、慌てたように言った。
「どうした?」
俺は、くくっと笑って義人の体から顔を上げる。
「別に照れることはないだろう? こんな時間だ。誰も来やしない」
「だけど……」
「めでたい知らせの後は、やりたくないか?」
達郎は顔を赤くして、横を向いた。
「君は……うれしくないのか?」
最初のコメントを投稿しよう!