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刈谷は、同期であり、大学時代からの友達だ。
刈谷はこの会社の親会社の役員令嬢で秘書課に勤務している。
私は、刈谷からのたってのお誘いで、この会社を受け、お互い昨年の春、この会社に入社した。
刈谷は、大学時代も合コンにも行かずに浮いた話すら出ない奥手の私を、いつも心配していた。
大学時代からモテモテの刈谷は、何人かお付き合いした後、今の彼恭一さんと知り合い付き合いが始まり、お互い社会人になった今、お互いの両親への紹介も済み、3年OLをしたら結婚したいと話している。
23年間彼の居ない私を心配して、恋はどんなに良いものか、いつもレクチャーしてくれる。
何人か刈谷の紹介でお茶はしたことがあるが、心がときめいた事がないと言うか、苦手意識が出て、話も上手く出来なかった位だった。
そんな私が初めてときめいたのが樋沼部長だった。
自分が恋しているのに、気付くまでにはかなり時間を要したが……。
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