結ばれる色

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「そんな水くさいこと言うなよ、香純。 またいつでも来いって」 と、ゆき兄さんが頭を撫でながら言う。 また、ぴく、と征人さんの口元が引きつり、さりげなく私の腰に腕が回された。 「あらあら」 真理子さんが、なぜか面白そうな口調になる。 反対に、苦虫を噛み潰したような顔のお父さんは、それでも私に、体に気を付けるように言ってくれた。 恥ずかしくてもぞもぞしていたら、やっと腰の手が外される。 「また改めて、ご挨拶に伺うとは思いますが、その時はよろしくお願いします」 そう言うと、征人さんが丁寧にお辞儀をした。 改めてご挨拶って、丁寧な人なんだなと、私は感心しながら、見送ってくれる三人に手を振って、車に乗りこんだ。 しばらく走ってから、ふう、と隣で大きなため息がした。 「すみません、気を遣いましたよね」 彼女の親なんて、そうそう会いたいものでもないんだろうと、想像はつく。 でも彼は、軽く首を振って否定した。 「いや、そういうんじゃないんだ」

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