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マリアは急いでピンクのドレスを着ると家を飛び出して行きます。
程なくして、なんとかお城に到着しました。
舞踏会のホールは華やかなドレスを着た貴婦人方やタキシード姿が眩しい貴公子方で溢れていました。
一般家庭で育ったマリアはこのような華麗な場は初めての体験です。
すると突然、周りからクスクスと笑い声が聞こえてきました。
「あの噂の子ね」
「あの子靴を履いていないわ。やーね」
そう、マリアの足元を見て笑っていたのです。
マリアは慌てて家を飛び出して来たため、靴を履き忘れて来てしまいました。
「どうしよう」
その場の空気に耐えきれなくなったマリアは、ホールを後にしようとします。
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